べっ甲工芸 磯貝 英之

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isogai_k_s1.jpgべっ甲は古く奈良時代の正倉院の宝物の楽器の琵琶、その他の物に使用されていました。

べっ甲の特徴は軽い為に使いやすい、それからつやの独特な光具合が魅力だと思います。また東京都指定の伝統工芸品に認定されています。



磯貝 英之 /  工程

名 前:磯貝 英之
工芸品:べっ甲工芸
住 所:墨田区横網2-5-5
略 歴:昭和47年 東京墨田区横網生まれ

 

■ 少年時代

姉と妹にはさまれた3人兄弟の真ん中の男1人として育ちました。当時は世の中も、今よりもう少し活気があり、大人たちも子供の目からみて活々していたような気がします。親の理解もあって剣道や、そろばん、水泳、学習塾など、いろいろな習い事をさせてもらいました。
剣道の大会では優勝したり、そろばんでは、東京都3位になったりと得意なほうでした。その中でも、友達と3人での団体戦で3位になった時は、連帯感のような、違った意味ですごく嬉しかったのを覚えています。

まあ小学校時代は、ほとんど家に居ることはなく、公園で近所の幼馴染が集まって、野球やサッカーをして駆け回っていたことばかりでした。わりと普通の子供らしい幼少時代と思います。この仕事と少年時代の何かが強く関わっている気はあまりしませんが、父と祖父がいつもすぐ横の仕事場で1日中、ガチャガチャ音をさせながら仕事をしていたのを良く覚えています。子供の時に父の働いている姿を見ながら育ったのは良かったと思います。

■ 職人になるきっかけ

家業であり、長男であったため、会社員をしていましたが、このべっ甲工芸という貴重な仕事を私が後世に伝えられる役になれるなと思い、この仕事を継ぎました。今思うとこのような仕事に就けて非常に幸運だと思います。祖父・両親に感謝しています。

■ 職人になってから現在

父から日々仕事を教えて頂き、10年位してやっとそれらしい作品が出来るようになりました。もちろん最初のうちは糸ノコを何本も折ったりと、道具すら使いこなせなかった日々でした。たまに高価な材料を焦がして駄目にしてしまい、怒られることも。かなりの材料を使わせて頂いて、また上手な指導のおかげで自然に日々の積み重ねで技術が身についたようです。東京都のチャレンジ大賞で優秀賞を頂いた時、仕事で初めて公に評価してもらった時は本当に嬉しかったし、気持ちのはずみになりました。

■ 職人哲学

哲学という程のものはありませんが、姿勢として、常に自分が作る作品には妥協をゆるさない思いで作っています。父からよく丁寧すぎると言われますが、それぐらいの方がいいと思っています。

■ 私の目標・夢

漠然とした目標は、べっ甲工芸の技術の粋を集めた斬新な物を作り上げてみたいと思っています。具体的に何を作るかは、まだかたちにはなっていないけれども、この先の仕事をする中で、何かきっかけがあると思っています。

■ 連絡先

bekko_h.jpg氏 名:磯貝 英之
住 所:墨田区横網2-5-5(小さな博物館・工房ショップ)
電 話:03-3625-5875
FAX:03-3622-1537
メール:bekko@tukuru.gr.jp
URL:http://isogai-bekko.com